
私たちにはことばが必要だ <フェミニストは黙らない>
家父長制の最初の本として最適
“男は女性に「自分は家父長制の理解者だ」と自負し、アピールする前に、意識のないその他大勢の男(時には理解の無い女性やクィア)に【家父長制】とは何かを説明せよ”と そんな当たり前のことを教えてくれる貴重な本!

著者<イ・ミョンギョン>
イ・ミョンギョンと“この本を出版するためのチーム”は、
男性中心の家父長制社会で、女性自身が自己決定権を掴む方法を考え、伝えようとしています。
なんと構想から1か月で、この 素晴らしい本の出版に至っています。
この短い期間での出版は、「家父長制」とは難しいと考えている我々にとって、少し気楽に取り組もうと勇気づけてくれます。
別に凄いことを言う必要はない。
大したことない本で良い。
紅一点になどならないことが大切。
沢山の人が家父長制について書けばよい。
私の本など、たいしたことない本で良い。
こういう事を皆一人一人が声をあげれば良いのだ。
だから、「もう家父長制の本はあるから」「もうフェミニスト本は溢れているから」
と思う必要はなく、声をあげてほしい。
みんなが言う事に価値があるのだから。
そうイ・ミョンギョンとチームは勇気を与えてくれる。
家父長制理解のまず最初に読む本として、これほど適した本はないでしょう。
日本には女性差別がないと思っている人、女性差別が他のマイノリティの差別と同等だと考えている人、どうしてフェミニストがここまで声を荒げるのか分からない人、女男同数ではなく能力で選べばよい・適材適所などと感じている男性(クィアのかたも)は読まないと、死ぬまで女性差別を止められません。
日本人の女性にも そういう方は大勢いますが、そう言うしかないか、この日本社会に漬からされて、自ら女性差別発言をしていることに気付けない状態にあります。
まずは家父長制の加害者である男性が、この本を読み、初歩をきちんと踏むことです。
この本は堅苦しくなく、読み手に家父長制とはどういうことかを教えてくれます。
アフリカ・イスラム教圏・アジアは女性の地位は低いです。
それでも、韓国の近年のフェミニズム本が日本語翻訳だけでも多数出ていることを見ると、日本とは女性差別是正に向けて、圧倒的な差があることが分かります。
韓国女性と韓国社会の力強さを感じます。
日本人は、こんな素晴らしい本も「フェミニストがうるさい」「韓国がうるさい」と言ってしまうほど、女性差別・朝鮮人差別・韓国人差別が酷いと捉えるべきです。
女性の人権が進み、すでに1人あたりのGDPは韓国の方が上です。
至極当たり前とも言えます。
女性が男性と同じように働ける環境を整えようと声を上げているのですから。