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DVを考える本 愛を言い訳にする人たち~DV加害者700人の告白~

更新日:2022年4月13日


2022/04/04

※内容すべてに渡って著者の取り組んできたものから大事な事を書いており、どこかを抜粋して内容を伝えられるものではありません。

そのくらい内容のある素晴らしい本でした。


日本人全てがDVに対して理解するために必な本です☆



<興味深かったこと11


1 aware(アウェア:"気づき"という意味:著者のめたDV加害者の施設)の面談に来た人は、30代40代が主で、18歳~70歳。


獣医、歯科医師を含めた医師、自衛官、消防士、警察官、刑事、自営業の社長、専門職、サラリーマン、弁護士、牧師、僧侶、精神科医、カウンセラー。


国家公務員、地方公務員などの公務員、小学校から大学の教授まで教師は多め。


まだ来ていない職種は、校長、政治家、裁判官、調停員など。

職業上 社会的立場が高くて権力をもつ人は、からだへの暴力はあまりしないかわりに、論理のすり替えをしたり、心理的なワナを仕掛けたり、相手をおとしめたりして操るのが得意なことがある とのこと。


2 DV加害者のほとんどが、【自分こそ被害者だ】と思っていること。


が自分を困らせるからだ。

自分を捨てて出て行ったは酷い。

苦情を言うに、「なんて起伏の激しい、やっかいなヤツだ」と思う。など


3 被害者の性で なぜか、自分がDV加害者だと思いこんでいる人が時々いること。


4 2014年の内閣府の調査では、配偶者からDVを受けている性で別れたいと考えている人は8.7%であったこと。


〔別れたいと思ったが、別れなかった(39.28%)、別れたいと思わなかった(42.2%)〕


5 DV加害者の多くは性だが、配偶者間の殺人となると4割になること(実際は4割以上の年が多い)


⇊警視庁資料より抜粋


6 awareでは、DV加害者に、自分がしたDVを隠さずに他の人の前で全て語り、それを何度も何度も続けさせていること。


被害者は一生トラウマをかかえる可能性が大なのだから、加害者が思い出し人に話し続けることは、理にかなっていると感じました。

弱いものが理不尽な目にあうことが殆どの世の中で、こういう理にかなっていることを考え取り組む著者を素晴らしく思います。


そもそも、DV加害者は【自分こそ被害者だ】と思い、加害者だと思っていないことが多いと書いてあるので、加害を認識し、思い出し、人に話すことを続けることは、とても必なことだと感じました。


⇊アウェアのホームページより抜粋


7 DV加害者は施設に通っていることを"更正している"と捉えたり、身近な人や弁護士、裁判所などに主張しやすいので、awareでは、必ず被害者の性と連絡をとらなければならない。


⇊アウェアのホームページより抜粋


被害性には、awareに通っていることは決して更生になっていないことを理解してもらっているということ。

加害者は更生施設に通っていることを利用することが多いということを、被害者にもDV加害者本人にも理解してもらう。


8 加害者のDVを「結前に気づかなかったのか」と責める人や、自分自身を責めている被害者本人に対して認識を変えてもらう必があるということ。


まず、加害者は外面が良いということ。

妊娠、出産を機にDVをはじめる人が多いこと。

釣った魚に餌をやらないと言う人もいること。


9 子どもの前でにDVを行うことは、もちろん、子どもへのDVでもあるということ。

子どもへは暴力をふるっていないので、DVではないと考えている加害者は多いということ。


10 弁護士が、DV加害者の肩をもち、恐ろしいことになることが多々あるということ。


日本は卑社会なので、ほとんどの性がDV加害者状態ともいえ(DV加害者本人がそう書いています)、当然、弁護士も性の権利、DV被害者の権利への理解が希薄すぎるため。


11 日本ではDVとは暴力だと思っていたり、DVが軽い罪だと考える人が多いため、海外のディズニーランドなどで捕まって大事になることが時々あること。


〔サトウさん(仮名)のケース:日本の認識だとすぐに釈放されると思っていたが、アメリカでDVは重犯罪で強盗かそれ以上の重い罪。10日拘留後裁判。検察側の求刑2年。


52回のDV加害者更生プログラムへの参加

3か月に1度プログラムへの参加レポートを保護監察局に提出

10時間の慈善活動後、内容を裁判所に提出。


罰金620ドル

弁護士費用当時1万ドル(100万円程)


検察側求刑2年だったが、日本で①~③を実行することで、なんとか帰国し、awareに参加。


抜粋:逮捕されたときはショックでした。でも逮捕されてよかったと今は思っています。

日本にはDV防止法がありますが、加害者を逮捕するとか更生義務を科すというような仕組みがありません。加害者更生プログラムは、加害者が変わり、社会からDVがなくなっていくきっかけになるのではないかと思います。〕



⇊アウェアのホームページより抜粋

以下のような文化は、DVの温床か、またはDVそのもの?と未が感じること



パートナーのことを【】と言う性。


ヨメ」の語源は「良い(メ)」だと言う専門家がいる。

性、クィア、性 問わずこういうことを言う人はいます。


性に言い訳を与えます。




多くの性がだと感じているのに、語源が良ければ良いということが気になります。


多くの性がだと感じていても、どこかの性が「自分は気にしない」と言えば、軽んじてよいということもおかしいです。


そして、1人だけの性がだと感じたときに、他の大多数は大丈なのだからと軽んじることもおかしいです。


その性は、他の性の理解が得られない分、苦しんでいる可能性があります。




そして、"良い"ということが「らしさ」を植え付ける"悪い事"だとは気づきません。



パートナーの性を助手席に座らせることが多い・または配偶者の性が免許を持っていない性。


今の若者のように環境配慮から車を持たないのではなく、性が免許をもたなくても良い・または持つ必がないと思う人のことです(クィア 問わず)。


年賀状のあて名を、性を先に書く。または性が先の宛名で自分のもとに多数届く人(クィア 問わず)。


男女と言う人(クィア 問わず)。

まず、クィアが入っていないことには 気づいていません。


男女平等、男女共同参画、男女雇用機会均等法という言葉自体が、男女と言う並びで【卑ことば】だと気づかない。


性なのに(パートナーを性にしたい人が多数だと言うのに)、性の人権がどれほど世界で問題になっているのか知らないか・無視するか・思い出しもしないために性のための人権活動をしたことがない。


男女】という言葉の卑を知らない。気づかない。意味が分からない。無視できる


⇊本の写真⇈


ジェンダー平等という言葉は、良い言葉だとは思うのですが、実は、弱いものを優先するのだと、社会へアピールすることが欠けていると思うのです。


平等と書いているだけなので。


しかし、【女男平等】と書けばどうでしょう。


性を優先しないといけないのだとアピールしています。

筋力の弱い方、差別を受けている方を優先して考えないといけないとアピールが必なのだと未は考えています。


⇊Nation Task Force to End Sexual and Domestic Violence(アメリカの性的・家庭的暴力をなくすための国家プロジェクトを翻訳してみた)


だから、性と性という2つの性(バイナリー)だけをいう場合は、女男という並びが適していると思います。


クィアを入れた場合は、【クィア という並びが適しているのではと考えています。



クィア平等(クィア差別)】という言葉はどうでしょうか?


女男平等 (女男平等)】は【ジェンダー平等(ジェンダー差別)】よりクィアへの差別が希薄な言葉に感じます。


クィア平等(クィア差別)】は、クィアへの配慮だけでなく、【らしさ】が生んだ【性差別】も含んだ言葉な気がします。


【全性平等】も良い気がします。



ただ、字の成り立ちに卑があったり、クィアは急に海外の言葉だったりと差が大きいので、未は27才のときに 字を作りました。


読み方はまだ考えていません。。。


それは、読み方まで変えるとなかなか人に伝わらないこともあるのですが、そんなことよりも、【クィア】という言葉は 紆余曲折の歴史があり、今に至るカッコイイ言葉だからです。


クィアは、最初は、【風変り】の様に、良い意味ではなかったのですが、それを当事者が逆手にとって開き直るくらいのポジティブなイメージに変え、今では性的マイノリティすべての総称になっています・・・間違っていたらすみません。。。


そんなクィアという言葉に、性と性を近づけたほうが良い気がします。

統一感のある言葉をいつか考え出せたらしいです。(べつに考え出す人は未でなくても構わない。むしろ、自分以外の人が考えてくれる方がしい)

⇈未が27才のときに考えた字。


⇊意味を込めたところを、赤く塗ってみました。



【平】を3つの字全てに入れました。


クィアには【人】という意味を強く出し、には【人】と【天】を強く出し、には、【土】という意味を強く出し、当時 作りました。



クィア(と性)に対して、人という尊厳を希薄に扱わうことへの注意喚起を込めました。


神や人という意味が、性にはすぐに結び付けられることから、神や仏などは本当はいなくて詐欺であるということ、

その力を使って物事を動かしがちな(こうした方が縁起が良いなど)人間への注意喚起として、天や空という本当に存在してあるものの方の意味で、性に結び付けました。


人間は、神や仏などを性に結び付けてきました。


また、人禁制の理由として、"この土地の神が性に嫉妬するためだ"などと、本当は卑が理由であるのに、"の神の意見を尊重しているから性崇拝なのだ"と論理のすりかえをしてきました。その注意喚起のため、性の方に【天】という字を使ったのです。


人間が創り出した神や仏という詐欺ではなく、実際にある空(天)を意味しています。


性は直観力がある(性という生き物のは、すぐ直感で動きがちで、思考が苦手である)という間違ったらしさの植え付けへの注意喚起から、性も同じく直観力はあるのだという意味で大地の力である【土】をもってきて、を表す字を作りました。


日本では、クィアからも性への差別が強いことへの注意喚起をするため、クィアの字にその意味を込めました。


を表す漢字と、クィアを表す漢字を敢えて近いものにすることで、変わらないのだと伝えるためです。



性社会では、性を対象としたニューハーフショウやゲイバーなどのほうがレズビアンを対象としたお店よりも圧倒的に多いです(性で、バーにお金を使う人口が性より圧倒的に少ないためでもあります)。


芸能人になるクィアも、性を相手にした人が圧倒的に多いために、たとえば美輪明宏やマツコ・デラックスのようなかたが 力をもったり司会者になることが多く 性たちに対してさも分かったように話したり、性を馬鹿にしたりする(本人は気づかない場合が多い)ことが芸風であり、日本ではクィアからの性への差別が欧米に比べて顕著であることへの注意喚起のために、似せました。


性も性差別、そしてクィア差別を必ずしているんだという注意喚起のために、とクィアの字を近くして、同じなんだと気づかせるようにしました。


性とクィア(もちろん性も)は、体も心も同じく正常であり、いかなる理由があっても差別して良いはずがなく、マイノリティや力の弱いもの(性とクィア)は、ニューヨークのプライドパレードのように マイノリティすべてが 力を携えて 一緒に闘うことがあるぞ いう意味を込めました。



未(未:わたしという意味。〔ばい〕と読む)は、子どもを叩いたことが何度もあり、どう暴力と向き合えば良いのか分からず、暴力に向き合いたいため、この本を手に取りました。


未は4年前くらいに子どもを叩いたこと(当時で10回ぐらい)を、家の近くの2つの役場(町と市)に自分で届けました。


それと出産前から、お世話になった医療センターに「自分は子どもを叩いてしまうだろう。自分を信用できないから、町の保健士さんに来てもらいたい」と話しました。


DVのように叩くと言うような感じではなかったですが、それは言い訳になるため、2つの役場に届ける際に、そのような言い訳はしませんでした。


それをしたら被害者側(子ども側)の気持ちが最優先になっていませんし、未自身がたぶん、その自分を一生責め続けるだろうと予感したからでもあります。



未に限らず、日本は暴力について考える機会をほとんど設けていません。

3月28日のウィル・スミスの一件でも、アメリカと日本の人々の認識は全く違いました。

残念ながら、未も何度映像を見ましたが、司会者が悪いと感じてしまいました。


日本では、殆どの親が未と同じように子どもをペチっやコンとくらいは叩いたことがあるけど、それを自分で届けていないのだと思います。


窃盗だって、したことがない人は殆どいないでしょう。

(生まれながら体が動かせないという人ぐらい殆どいないという意味です)

それを警察に自分で届けていないだけだと思います。


市に届け出ても、保健師に来てもらっても、本を読んでも、子どもを叩いてはいけないと分かっていても、なかなかやめられない自分がいます。


自分のなかに、絶対にダメなのだとストンとおちるまで、このような本を読まないといけないと感じます。


また、自分の中に暴力がいかにダメなことかと、ストンと腑に落ちた後も、このような素晴らしい取り組みをされているかたの本を読んでいきたいと思います。


<本を読んでみて>

未の子どもへの行動は、DVであると確信させるものでした。


それだけでなく、がること(勉強も含め)をさせたり、らしさのうえつけなども、DVでした。


情けない事ですが、勉強に関してはがることがDVだったとしても、少しずつ子どもと一緒にやることは続けたいと思います。(異常なさせかたでなく、1日2ページですが)


日本をはじめ、多くの国が学歴社会なことが原因ですが、受験勉強で一気に途方もない勉強量をさせる方が、未にとっては暴力性があり、毎日少しずつ一緒に取り組む方が、暴力性が少ないと思うからです。


未にとっては、子ども・特にの子に勉強させないことは、親の暴力だと思いますし。


⇊読みめた本(わたしは13才、学校に行けずに花嫁になる。2014年出版)


著者の他の本も読みたくなり、注文してみました。



未が良いと思う本は、悪い評価も目立ちます。


それは、性や暴力に対して声をあげる性を(匿名で)叩くことに快感を感じる日本人が多いためでしょう。


性が性DV加害者に関わっていくことをめるって、並大抵じゃないと思います。

本を読んだだけで、その取り組みを称賛せずに、その人個人を非難するのは 変です。



この本〔愛を言い訳にする人たち:2016年出版〕には、


2000年当時、ロサンゼルス郡だけでDV加害者プログラムを実施しているところが130か所、DV加害者プログラムを実施するファシリテーターたちの会もある。

また、イスラエルでは「の家」と呼ばれるDV加害者を集めて、毎日その特定の家にみなで住み、通勤し、子に送金しながら4か月間毎晩プログラムを受ける場所がある。その後、地域に戻り、その後3年間からプログラムの方に報告がいき、加害者は監視されるという国の税金で賄われている施設がある。


約)とあります。


この著者ではなく、こういうことを取り組む人が、日本でいなかったことが非難に値するのだと思います。


アメリカなら、少なくともロサンゼルス郡だけで、著者のようにめられた方が130人いるということなので、施設を運営してみて、このすべての人が何かしらを思うわけです。


それに対して、こんなことを気づいていないとか、加害者に手の内をみせると加害者が学んで法律などから逃れる術を学んでしまうでしょう?とかいうのはおかしいと思います。


700人のDV加害者と関わっただなんて、並大抵のことじゃないです。


実際は、問題のうち、少ししか書いていないのが実情でしょう。

こういう方が日本にいることが誇りではないでしょうか?


⇊アウェアのホームページより抜粋


<おわり>



コメント


例えば女男差別という単語に対して、逆差別だと言う人が出てくるのだと思うのよ。


女男差別で統一するということは警笛なんよ。

その返しが来ることなんて分かった上での警笛。


皆無意識だから、無意識に差別し暴力し、隠し、我関せずし ってイメージ。


女男差別が逆差別という人には、じゃあなぜ、あなたは男女差別を選んでいるかと聞いてみるべきやわ。


ほとんどの人は周りもそう、とか、差別を感じないとかって言うと思う。


感じてないに対しての感じてる人からへの警笛は鳴らすべき。

DVもそう。

感じたなら、警笛を鳴らすべき。



【女男平等(女男差別)】と【女クィア男平等(女クィア男差別)】のどちらが良いかも考えてみてほしい。


【ジェンダー平等(ジェンダー差別)】のほうが、【女男平等(女男差別)】よりクィアへの差別を意識するように促していると感じるけど、どうなんだろ? 


【女クィア男差別】なら、なんとなく【らしさ】が生んだ【男女差別】も入っているような気がするけど

もちろん、他に良い言葉も考えてみてほしい。


全性?


全性平等、全性差別


うん、やっぱりそうなるよね!!


クィアって意識できるかだけど


反対に【全性平等】の時に、女性差別に意識があるのかが、気になる。




平等の言葉を引き上げる結論にしてるようで、差別は現実に出てくるから掘り起こしは可能では?


全性平等、全性差別は良いと思う。

女男はホントに、それだけで良いのかは、ちょっと無理な気がする。


揚げ足取りにくいよね。

今20年前くらいのNHK連続テレビ小説ちらっと見たけど、今の感覚から差別的な感じはあるなと感じました。



そうなんよね。

タバコを普通に人の横で吸ってる映像なだけで、差別的な感じがあったり。


どの時代にも認識している人はいたと思う。


ペットにゾッとしたり、お守りにゾッとしてるのは、10年も経てば大多数になるよ。


自分の若い時はまだ電車の中、喫煙オッケーだったし。



小学校時に信州にスキーに行ったとき、電車で喫煙してて衝撃うけたから!



 
 
 

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