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パリテ法とクオーター制の問題点 By きう

  • きう
  • 2021年11月2日
  • 読了時間: 4分

クォーター制もパリテ法も、クィア(性的マイノリティの総称)の議席を確保していない!



クオーター制は女性をいかに、公平の場所に出すことが出来るかが出発点だと思う。


もちろん他の職場でもだが、まず取り組むべきは公平性の場所に女性を出さないといけないってこと。



日本人は男性に限らず、女性までもが、「女性は家庭にいたい人も多いのだから、能力で選ぶべきだ」と言う。




しかし、公平の場所には女性が嫌がっても、出てもらわないと困る。

それでないと公平にならない。



パラリンピックやオリンピックのような過酷な競技に出られる女性が、政治や裁判官になれないなどということは絶対にない。


これは日本の家父長制の強さが世界に類をみないから、そういう風に女性までもが考えてしまうことにあるのだ。

日本人の女性は、この国の家父長制の強さに意欲や気力をそがれているのだ。




クィア(性的マイノリティ)の比率は7%だとか11%だとか、各国の発表や、その時々の記事でも変わるが、10%以上の席を確保することが必要であろう。

宗教色の強い国は性的マイノリティだと名乗るパーセントは少なめだが、それは名乗りをあげられないだけだと考えた方が良い。


実際、クィアの自殺者は多く、本当はもっと人数が多かったということもある。




クオーターとは【割り当て、分担、取り分】を意味する。

クオータ制とは、【一定の比率で人数を割り当てる制度】のこと。



クォーター制は、クィア(性的マイノリティの総称)の議席を確保していない。


これは、そこに性的マイノリティが存在していることを無視したことを指す。

昔だったから、まだ考えに至らなかったでは通らない酷い差別である。

今すぐにでも変えれば良いことだし。



それに加えて、女性と男性しかいない前提で作られたのに、どうして“一方の性別が40%を割り込まないこと”と敢えて40%なのだろうか。


一方の性というのは詭弁で、すなわち男性への保身であり、女性差別なのだ。


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そこで現れたのが、フランスで2000年に制定されたパリテ法だ。


パリテとは【同数】と言う意味。


これは40%でなく、同数ということに意味がある。

男性への保身を捨てると同時に、女性が多くてもダメなのだということ。


今年2021年7月31日の日経の記事によると、女性議員比率は1位ルワンダ61.3%、2位キューバ53.4%3位アラブ首長国連邦50%であった。


これはルワンダの内戦が関わっているが、もし男性の政治家から殺されたといっても、女性と男性を同数にすべきだと思う。


能力で選ぶと、戦争が起こったときに女性に出る幕を与えないので、男性が少なくなりすぎることになる。「能力で選ぶ」と言っていても、日本のような戦争で男性が少なくなっても政治に女性を明け渡しはしないが、ルワンダでは男性政治家が少なくなると、こういうことになってしまう。


しかし、能力で選ぶのではなく、女性と男性は同数にすることが公平性を保つ方法であろう。


その点、パリテ法の女男同数は素晴らしい!!




このパリテ法の欠点は、クオーター制とも同じクィアの席を確保していないことだ。


ジェンダー差別をなくすには、クィアの席を1割以上用意し、その残りの席を女男で等分することだと思う。


ここで、日本人が言うのは「じゃあチャレンジド(障害者)は?」「じゃあ外国人は?」などだが、それは、この席からまた配分するのだ。



例えば、国会議員が500人だとする。


その場合、仮に2割をクィアに割り当てると100人になる。


それ以外の400人の席を等分するので女男200人ずつ席を割り当てる


クィアなら、その100人の中から、また割り当てるのだ。


例えば


身体のハンディキャップがある人2割(クィアなら20人、女男なら40人)

知的疾患のある人0.5割(クィアなら5人、女男なら10人)

精神疾患のある人0.5割(クィアなら5人、女男なら10人)

海外のかた1割(クィアなら10人、女男なら20人)

20代以下の人2割(クィアなら20人、女男なら40人)

75歳以上の人0.5割(クィアなら5人、女男なら10人)

18才未満の子ども0.5割(クィアなら5人、女男なら10人)


という風に。


ここに挙げられていない他のマイノリティも同様に席を割り当てる。




あとは、クィアが2割だと多いと思われる方がいるので、説明をさせていただきます。



今は、ノンバイナリー(2性別というバイナリーにはNO)という考え方も増えてきています。


その方はクィアで立候補しても、女男で立候補しても構いません。

その為に多く見積もっています。

しかし、その2割のうちの1割はノLGBTQいずれかで埋めてもらうこととします。

ノンバイナリーのかたは、残りの1割の枠で立候補してもらうことになります。


100人の定員の内、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョンの割合は当事者との話し合いが必要だと思います。


例えばレズビアンはクィアではなく、女性だという当事者もいるでしょうし、クィアだという当事者もいるでしょう。女性だと思うかたは、女性で立候補して可能にすべきです。

ゲイはバイセクシュアルももちろん、女性・男性で立候補可能です。




ジェンダー(女性・クィア・男性)の割り当ては、他のマイノリティより先に割り当てないといけないということを伝えたい!




席が埋まらなかった場合は、空席にしておきます。

そして、名乗りをあげた方に途中からでも、その席について働いていただく。


その空席を他のジェンダーが埋めるという事はしません。

 
 
 

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