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女の子・男の子に生きていく勇気を与える絵本&LGBTQ+の絵本12冊 2022/03/07

更新日:2022年3月11日


<ホオナニ、フラおどります 2021/2/5 ヘザー・ゲイル 著>

原題はHula warriorフラダンスの戦士

のまんなかにいると思っているホオナニが主人公の実話


ホオナニは、子のフラグループに入り中心で先導するようになります。


白いレイはの子用、黄色いレイはの子用と言われると「I want to just wear both(どちらもつける)」と言う。



⇈原書では、feminine()が,masculine()より先にくる。

⇊その日本語版ではが先にくる。


ハワイでは、むかしから、すべての人に役割がありました。

、その両方のとくちょうをもっている「マフー」とよばれる人たちがいます。

マフーは、いやしの力をもっていて、家族をまもり、伝統文化をつたえる人として尊敬されていました。

も、も、マフーも関係ない、すべての人がそのままで受けいれられて、みとめられて、自分のいる場所がある。


日本の子どもたちは、英語の絵本では先に性がくることを知らない。



ジェンダーのことを学ばせる絵本ではとくに並びを気を付けたい



本当なら、たとえ性が優遇されている国の絵本でも、筋力や地位の低い性を先に訳すくらいの覚悟をみせたい。


未たち(わたしたち)大人が気をつけて、声をあげないと、いつまで経っても卑の悲しい文化を刷り込み続けることになります。


⇈下の真ん中にいる子がホオナニ。

日本語訳の動画も、この<A PLACE IN THE MIDDLE>の中にあります。


ただ、動画では、masculine()がfeminine()より先にきます。

残念です。


現在、ホオナニのような子どもが話すのは仕方ないと思います。

大人の大部分がそう話しているのですから。


この動画の性的マイノリティのフラの指導者は、性を先に持ってきて話していました。

性を先に持ってくる話し方をするかたは、ジェンダー問題に真剣に取り組んできた証拠です。


動画を見るとハワイに住んでいた先住民は、1800年代にアメリカの宣教師が来る前は、性的マイノリティを当たり前のこととして受け入れていたようです。
宣教師たちは、ハワイの文化に驚き、激し、どうにか廃止しようとしたとあります。

少しでも多様性に触れたい方は、検索してみることをおすすめします。

マジョリティ含め(むしろマジョリティの方こそですが) どんな性のかたでも、多様性にきちんと触れることが出来れば、確実に生きやすくなりますから。

<ピンクはおとこのこのいろ 2021/11/18ロブ パールマン著・らしさを変える本>

ピンクはの子の色?の子の色?

いいえ、全ての色は全ての人の色。

<原書・Pink Is for Boysは2018/6/28出版>


PINK is for boys. And girls. ピンク色はの子の色との子の色。

And bows on fancy cloths. それに服についたリボンの色。

(ピンク色のことだけでなく、の子もピンクのリボンを身に着けています)


BLUE is for girls. And boys.青はの子の色との子の色。

And uniforms on a team.それにチームのユニフォームの色。

(青色のことだけでなく、野球のチームの中にの子がの子と同数いて、同じユニフォームを着ています)


と言う風にいろんな色が出てきます。


原書では、の子らしいとされる色は 先にの子をもってきて、の子らしいとされる色は 先にの子をもってきていて、言葉の配置がステキです。

<世界を舞台に輝く100人のの子の物語 2021/8/5

エレナ・ファヴィッリ 著>


100人の実在の性たちの物語なので、寝る前に1話ずつ読むと、100日間読むことになります。


親としては、読んであげるのに日数が かかって くたびれるのですが、それぐらい性がたくさん活躍しているのだと の子たちが感じることが出来る・期待値の高い絵本です!


日本語訳がやはりを先に持ってきてしまっています。


作者に日本語訳の際に気を付けたほうが良いと(アメリカのかたに添削してもらった)英語で手紙を送りました。

<せかいでさいしょに ズボンをはいた の子 2021/1/12 キース ネグレー著・の子に気を与えるフェミニズム本>


世間は大騒ぎだったけど、本人は気にしていない様子なのが、すごい!

このの子はメアリー・ウォーカー(1832年生まれ・アメリカ初の性軍医)です。



<みずをくむプリンセス 2020/6/5 スーザン・ヴァーデ 著>


の去年の読書感想文の絵本です。


未には、デンマークの学校時代、ブルキナファソの性の同級生がいましたが、その国のの子や性の話。


プリンセスとは名ばかりで、あまりにも悲しい現代の話。

性は家族の水を汲むことに一生を捧げ、学校にも行けない人が多い。


水を汲む遠い道のりを歩く間、水を飲むことは出来ない。


主人公の親に「プリンセス、水を汲んできてくれてありがとう」なんて言われても、腹だたしく感じるだけでした。

この親は優しい人物としてのみ描かれています。

でもその感じに腹立たしさを感じるのです。

日本もそうですが、この性の現状があるのに、優しく映る性がいる事の方がおかしいから。

優しい性なら、ブルキナファソ人だって日本人だって実行動を起こしてくれているはずだから。


自分が動かずに動き出した性への支援に対して、「世の中はこう変わっている」と知ったように話すばかりで、自分では行動を起こしたことがない。


その人間が優しく映ることに性たちには腹立たしさがある。

その人間の自負心に性たちは反吐が出て、失笑を笑みに変えて、性に笑顔を見せる。

時には「優しいですね」と言う。


知らない性たちに何度となく「目が笑っていないよ」と言われたが、会ったばかりの未にそんな上から話せたり、どう生きてきたか話さずとも分かる空気感をもつ、大多数の性のほうに、性への加害行為があると言いたい。


性に何千年も何が ずっと起こり続けているのかを自分で見ようとせず、その恐ろしい性差別を自分たち性でやめようと団結もせずに 死んでいく。



未の同級生のブルキナファソ性は、ケニア出身の性(未の友達)に急に石を投げました。


プリンセスジージーのように必死に水を汲み、勉強が出来ないことは悲しすぎるけど、その性やの子たちのことは尊敬する。

そんな境遇にいる人を、尊敬しないとか、虐げることは逆に難しい気がする。


それに比べて、ブルキナファソ出身で、デンマークの学校に通えても、性に石を投げて何も感じない性のことは、知人にもしたくない。軽蔑に値する。


その友達を、デジカメで録画していたときに偶然石を投げられたので、映像に残っていたので、後日、そのブルキナファソ性にその動画を見せ「見てみろ。お前は最低だ」と言っておきました。

・・・しかし、伝わってはいないみたいでした。


その人間は、黒人性だと思うと人扱いせず、だからこそ、映像を見ても何が悪いのか分からないように映りました。


また、その性は、少しでも自分が良いと思う性だと手当たり次第に「キレイだね、今度デートしよう」などと冗談交じりで言っていました。


未も言われ、その時もてているのかとしくなった普段もてない自分が情けないのですが、それより何より、このブルキナファソ性は、性格もステキで美しいデンマーク性と結しており、小さな男の子までいました。

それなのに、手当たり次第に肌が黒くない性を見つけてはデートに誘っていたのです。


どちらも性を馬鹿にしていることが分からないのでしょう。


これ以上性不信にしてくれるな。

<ふたりのパパとヴィオレット 2019/10/31 エミール シャズラン& ガエル スパール 著・ゲイの人たちが子どもを持てることが当たり前の絵本>



<本文>

ときどき悲しくなります。

ふたりはお迎えのときに車から降りようとしません。

ほかのパパたちのように、校門の前で両手いっぱいに広げて わたしをむかえることはないのです。

クラスのお楽しみ会にも、ふたりで一緒にくることはありません。

お父さんがふたりいるせいで、わたしがクラスで仲間外れにならないように。

いつもわたしのために 目立たないようにしている ふたりがかわいそうです。


ふたりのパパが 子どもがいじめられない様に、2人で来ないようにしていることが涙ぐましいです。早くそういう世の中が変わってほしいと感じる絵本です。


原書はフランス語で、ゲイのカップルが養子を迎えることについては特段記述がなく(当たり前の設定なところが)素晴らしいです。


理不尽を一生涯抱えることは、時々、恐ろしい犯罪を生みますが、優しい人も多く生みやすい。優しい人になるとき、それは理不尽さについて真剣に考え続け、取り組んでいるからだと思う。

<ランスとロットのさがしもの 2019/10/15 リンダ・ハーン 著>


王様と王様の次にリンダ・ハーンが書いたオランダ語の本。

今回も性と性の愛の話かなと思ったら、そうでもない。


どちらかというと、里親とか養子縁組をするほうの内容の方を推していそう。


この2人はカップルかもしれないし、友達かもしれません。


絵本【ふたりママの家で】も、養子をむかえる話なので、近い内容です。


<ふたりママの家で 2018/11/1

パトリシア・ポラッコ著・レズビアンの人たちが子どもを持てることが当たり前の絵本>


ふたりのママが3人の養子をむかえて、近所の人と上手くやっていく絵本。


このママ2人に対して がらせしてくる人もいますが、優しい人たちにも 何人にも出会います。


理不尽な苦しみに遭い続けると、優しい人と長く付き合えるようになり、冷たい人はすぐに分かるということがありますよね。


性2人のカップルの絵本のほうが 性2人の絵本より少ないのが、かなり残念なところ。この絵本は日本では数少ないレズビアンの絵本だと思います。


<「映画」をつくった人 世界初の性映画監督アリス・ギイ 2019/7/25 マーラ・ロックリフ 著>



原書の絵本には、映画草創期の1896年から1920年の間に100本以上を手掛けると書いてありますが、ウィキペディアでは、その期間に1000本以上とあります。


アリス・ギイは なかなかのことを俳優たちに命じます!!

俳優に橋から飛び降りて電車に飛び乗れとか。

ロープを飢えたネズミにかみ切らせたり。


虎の檻に飛び込ませたり・・・マジですか???

アリス・ギイの下で俳優になるのは、かなり気いりますね(汗)


サプライズ大きなアリス・ギイは海賊船を爆破なんてのもお茶の子さいさいです!


子育てしながらニュージャージーで映画を撮り続けますが、映画がハリウッドの時代になり、時代遅れにされ、アイス・ギイはお金も家も失い、その後は亡くなるまで子どもと過ごしたようです。


絵本の絵はとってもキュートで、アリス・ギイは活発で、わくわくしながら読めます。

18歳で親を失い、若くして性一人で仕事を得ようとして、頑張るところがいです。

絵本では「映画の」の称号を得たとも ありました。

<世界を変えた100人のの子の物語2018/3/24

エレナ・ファヴィッリ&フランチェスカ・カヴァッロ著>


100人なので、読み聞かせが大変なぐらい、沢山の性が活躍していることを知れ、の子でも輝けると思わせられる絵本。


他の絵本よりは少し上、小学生向けですが、親が読んであげるなら、1人の紹介が1ページずつなので、小さい子でも大丈です。

は次はどんな人がとワクワクしていました。


この翻訳もを先に持ってきてしまっています。


作者に日本語訳の際に気を付けたほうが良いと手紙を送りました。

見て貰えてはいないと思いますが・・・

<王さまと王さま 2015/8/26 Stern Nijland , Linda de Haan , Andrea Germer 著・性同士の結の話>


この絵本の著者の国オランダは、2001年世界初で同性が認められた国。


国家の12%を占めるプロテスタント系の教会も同性を認める見解を示しました。


出てくるお様たちの絵も王子様 同様にキュートな絵で、何度も見たくなる絵本です。



<ゲイのボクから伝えたい「き」の?がわかる本 -みんなが知らないLGBT-2011/1/11 石川大我 著>

には、オランダで結報告のあと、「お相手は性ですか?性ですか?」と聞いたオランダの国会議員のエピソードが載っていましたよ。素敵ですね!

⇈この記述も、男女という言葉や性より性を先に持ってきていて残念ではありますが、ステキなお話です。

<タンタンタンゴはパパふたり 2008/4/16ジャスティン リチャードソン&ピーター・パーネル 著・ペンギンのオス2羽が愛し、子育てもする実話・同性愛が人間以外でもあることを教えてくれる絵本>


原文通り、性を先に持ってきています!

当たり前のことなのですが、(日本ではこの当たり前の翻訳が出来ずに性を先に持ってくるので・・・)きちんと翻訳していてホッとします!!


ニューヨークのセントラルパーク動物園の実話。

ニューヨークの絵本は、2005年に出版されていますが、すでに性を先に持ってきていますし、2008年の日本語訳も性を先に持ってくるように気をつけています。





日本のアニメが英語やデンマーク語にされるとき、性と性の順序は、日本同様入れ替えられます。


ジブリの千と千尋をデンマークの授業で、デンマーク語で見ました。


千尋が「おとうさん、おかあさん」と呼ぶシーンは「モア(デンマーク語でおかあさん)、ファ(デンマーク語でおとうさん)」の順に入れ替わっていました。


日本に帰ってきて、英語はどうなっているのか確認したら、やはり、お母さんが先になっていました。


それから、時々英語がオリジナルのアニメと日本語訳と、日本語がオリジナルの世界的に有名なアニメと英語訳を注意してみていると、語順が入れ替わっています。


日本が卑にかたくななように、英語などの国は、「お母さん、お父さん」という順序をとても大事にしているように感じます。


その他、日本では「あなた」のように自分を先に持ってきますが、英語では「You and I」「She and I」など、自分を後にもってきています。


日本では「日米」のように先に自国をもってきます。


このようなことを日本人が真剣に考える必があるでしょう。



本の後に載っているこの年月日は、リンクを貼ったアマゾンに載っている日で、出版日ではない可能性があります!ご了承ください。

 
 
 

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